美術鑑賞を嗜む生き方 阿加井秀樹

はじめまして、阿加井秀樹と申します。趣味は美術鑑賞です。いただいた美術品が私にとって声も出ないほどの感動を与えました。その感動を皆さんにも伝えたいそんな気持ちでこのブログを書き記してまいります。

阿加井秀樹が伝える壮絶な人生が描く究極の美 バルト海の十字架

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品はバルト海の十字架という作品です。

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本作品はロマン主義を代表する宗教的風景画家カスパー・ダーヴィト・フリードリヒが描いた作品です。

 

フリードリヒは、少年期に母を亡くし、

弟も自分の身代わりとして亡くしております。

 

その心の傷から鬱が高じて自殺を図った事があるともいわれております。

 

また1789年、

隣国のフランス革命などの激動の時代に青春を迎え、

30代には、ナポレオンのドイツ支配を経験しております。

 

後年はウィーン体制下の抑圧された時代に生きたといわれています。

 

同世代人にヘーゲル、ベートーベン、シュレーゲル、ルンゲ、また、カント、ゲーテ、シラーなど作品は、

自然の風景、それも高みや遥か彼方を見据えるもの、

廃墟になった僧院、墓地、古代の巨石墓、槲の木などがよくモチーフとして取り上げられております。

 

本作も同様の観点から見える景色があります。

 

彼の作品はどこかネガティブな作品が多く、

本作品からは彼が生きたであろう、

世界の憂鬱館や、悲しみが見て取れます。

 

バルト海は俗にいうバルト三国の時代の話で、

戦争や飢餓が絶えなかったといわれています。

 

そのような話を耳にしてから本作品を見ることで、

いろんな考えがめぐるのではないでしょうか。

 

実は風景画の中に、

宗教的、政治的、精神的な意味を込めフリードリヒ自身は、

ほとんどの作品に題名らしい題名を与えていないため、

ここに記述した題名のほとんどが、

後世に付けられたよ言われています。

 

それではまた。阿加井秀樹

大器晩成の画家 静寂の世界に引き込むルソーの作品とは

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介するのは


アンリ・ルソーという人物についてご紹介します。

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名前を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

ルソーは珍しく他の画家とはことなり、

画家になったのが41歳からでした。

 

パリで税関職員をしていたルソーは、

1冊の本を教師に独学で絵を描き始めます。

 

自身の作品を、当時近所に住んでいたフランス画壇の重鎮クレマンの元へ持ち込むなど精力的に絵に向き合っていましたが、

絵画の基礎も勉強していない日曜画家の絵は評論家に酷評され続けます。

 

平面的な構図に、大きく描かれた人物。

 

遠近法もデッサンもメチャクチャな彼の絵は従来の美術史の概念では到底評価できなかったのです。

 

しかし、

 

そのいわば常識にとらわれない技法が、

彼の絵に独特の存在感を与えました。

 

稚拙な遠近法で描かれる背景は描かれる人物を際立たせ、

見る人を彼の絵の中へと引き込んでいきます。

 

正規の美術教育を受けなかったことがかえってルソーの絵に独特の味わいを付与しているのです。

 

今ではルソーはこうした正規の教育を受けなかった

「素朴派」

の画家達の代表格です。

 

彼の絵の持つ魅力にいち早く気付いたのは、

新しい芸術を模索していた若い芸術家達でした。

 

 

ゴーギャンピカソアポリネールローランサン…。

 

輝かしい才能の持ち主達が、

後年のルソーを友人として支えました。

 

ルソーは兵役に就いたあとパリ市税関で働き結婚しました。

 

平凡で穏やかな生活を送っていましたが、

絵を描くことにのめり込みやがて画家として生きていくことを思い立ちます。

 

自分の才能を信じ自分の絵に自信をもっていたルソーは、

苦しい生活の中でふたりの妻に先立たれても、

ひたすら無邪気に絵筆を握り続けました。

 

夢をも現実だと思い込むほど純真だったルソーの絵は、

不思議な静寂を伴い、

見る人を幻想の世界へ誘います。

 

ぜひ一度アンリ・ルソーの作品を見てみてください。

 

それではまた。阿加井秀樹

阿加井秀樹が伝えるブリューゲルの作品

みなさんこんにちは阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品は、ベツレヘムの人口調査という作品です。

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本作品は、ピーテル・ブリューゲルにより1566年に描かれた作品です。

 

本作品の題材は旧約聖書の物語に基づいています。

 

エスの両親であるヨセフとマリアの時代、全世界の人口調査をせよとの勅令がローマ皇帝アウグストゥスから出たことで、

ヨセフとマリアもガリラヤの町ナザレを出て、

ユダヤベツレヘムというダビデの町へ戻ります。

 

人口調査とともに住民登録を行い、

マリアはベツレヘムで、イエスを産みます。

 

画面下にはロバに乗ったマリアとロバを引くヨセフが描かれています。

 

題材は聖書の物語ですが、

舞台は当時ピーテル・ブリューゲルが生きた16世紀のフランドル地方の冬になっています。

 

これはピーテル・ブリューゲルが圧政と税金に苦しむ民衆の姿を風刺的に描いたものだと言われています。

 

私は本作品より、

キリストの誕生、当時の情勢また、

ブリューゲルが一番描きたかったのはヨセフとマリアについてなのではないかと感じました。

 

一つの風刺画に詰め込むことで、

演出するブリューゲルにはさすがに脱帽いたします。

 

現在ベルギー王立美術館に収蔵されており、

余り目にする機会は少ないですが、

1度は拝見したい作品と思っております。

 

それではまた。阿加井秀樹

阿加井秀樹が伝えるキリストのブリュッセル入城の幻惑

みなさんこんにちは阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品は、キリストのブリュッセル入城という作品です。

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本作品はジェームズ・アンソールの代表作とも呼ぶべき作品となっております。

 

画面中央奥からこちらへ向かって、大きなヒトの波が押し寄せています。

 

その行進の両脇にも、ありとあらゆる人が鈴なりとなって、この騒動を晴れやかな心持ちで見守っています。

 

喜びや祝福の声をあげながら、行進に参加中の人々は、その波にもまれながらも、無秩序に蠢いています。

 

正装した彼らの中には、仮面を被り得体の知れないナニモノかに扮した道化者も見受けられます。

 

その後ろには軍楽隊が華やかな音楽の調べにのせて、この喧噪の主賓が、登場します。

 

右掌を高々と掲げたその人は驢馬 に股がり意気揚々としています。

 

今、まさにイエス・キリストの地に顕われたのです。

 

1889年にブリュッセルに入城したイエス・キリストを描いた作品となります。

 

様々な人がキリストの入城に歓喜しているのが作中を見るだけで確認ができます。

 

また、アンソールの独特な絵のタッチやその中でも表現されている人々の歓びはアンソールにしか描けない素晴らしい作品となっております。

 

アンソールを学ぶならこの作品から入ってみてはいかがでしょうか。

 

それではまた。阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介するジェームスアンソールの陰謀の魅力

みなさんこんにちは阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品は、陰謀という作品です。

 

本作品はジェームズ・アンソールの作品で一説では結婚式を絵画として

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描いた作品と言われています。

 

アンソールは1880年代半ば以降、仮面や骸骨に代表されるグロテスクな主題を描くようになります。

 

レンブラントの銅版画、北斎の浮世絵、初期のフランドル美術、イタリアの仮面劇コメディア・デラルテなどを探求し、独自の世界観を確立していきます。

 

そんな彼が描いた陰謀は、アンソールの妹マリエットが実家の土産物屋に出入りしていた卸業者の中国人と結婚し、1年で離婚したことに基づいて描かれたと推測されています。

 

画面中央のシルクハットをかぶった人物が結婚相手の中国人で、その隣で飾りのついた帽子をかぶっているのが、新婦のマリエットです。

 

アンソールの描く仮面は、グロテスクで不気味である一方、どこかユーモラスで憂いをたたえているようにも見えます。

 

カーニバル用の仮面や東洋の骨董など、アンソールの作品のモチーフは、実家の土産物店で売られていたものから多く取られています。

 

ベルギー近代美術と言われる彼の作品はグロテスクな表現が多く本作品も彼らしい一作となっております。

 

本作品は現在ベルギーで保管されているものの日本でも何度も公開されている作品となりますので機会があれば観賞してみてはいかがでしょうか。

 

それではまた。阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する叛逆天使の墜落の魅力

みなさんこんにちは阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品は、叛逆天使の墜落という作品です。

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本作品はピーテル・ブリューゲルの作品で、ヒエロニムス・ボス風の作品を求めるパトロンの要望より描かれたと考えられる作品群の魔女フリート、死の勝利の一つで、豊かな色彩が用いられております。

 

本作品は、ヨハネの黙示録における、大天使ミカエルに率いられる天使たちにより、ルシファー率いる反逆天使たちが天界から追放されるエピソードが画題となっております。

 

上方に光の大きな輪があり、そこから下方に向かって半獣の形で表現された反逆天使たちが落下しています。

 

中央には大天使ミカエルが描かれ、彼が率いる天使たちは、怪物とも見える反逆天使たちと戦っております。

 

ブリューゲルは、本作品に見られるような善悪の戦いを画題とし、繰り返し作品を制作しております。

 

なお、彼の生きた時代においては、天国と地獄、天使と悪魔のような宗教的なテーマは今に比べると非常に身近なものでした。

 

現在は、ベルギー王立美術館の所蔵されております。

 

約10年という年月をかけて描いた本作では、天使と堕天使の戦いが大きなテーマとして掲げられており、作品から伝わる入り組んだ天使と堕天使が見受けられます。

 

しかしながら宗教的な意味もあるのでしょうか、

天使の優位性が見て取れます。

 

機会があれば観賞することをお勧めします。そ

 

れではまた。阿加井秀樹

 

阿加井秀樹が紹介するイカロスの堕落のある風景について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品はイカロスの墜落のある風景という作品です。

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巨匠ピーテル・ブリューゲル初期の代表的な作品であるイカロスの墜落のある風景は、古典神話を題材とした現存する画家唯一の作品としても知られる作品と


なっております。

 

本作に描かれるのは、オウィディウスの転身物語より、クレタ島の王ミノスに仕えた伝説的な名工ダイダロスが、自身の裏切りによってミノス王に捕らえられている息子イカロスの救出を目論み、

息子イカロスに蝋と羽で拵えた翼を与え空から脱出を試みるも、脱出途中で興奮した息子イカロスが空高く舞い上がったために太陽の熱で蝋が溶け、海へと墜落して死してしまうイカロスの墜落の場面で、イタリアでの修行からの帰国直後頃に描かれたと考えられております。

 

本作で墜落するイカロスの扱いは非常に小さく、画面右部の帆船の下に下半身だけが描かれ、画面の大部分は農耕に従事する民の姿とブリューゲル初期様式の特徴である高位置の視点による風景描写によって占められていることや、構成はほぼ忠実に転身物語の記述に従い描かれています。

 

しかしながら、水平線に近い低い位置に描かれる太陽には相違が認められます。

 

また一部からは、老農民の姿に人が死しても、鋤は休まぬというネーデルランド地方に伝わる諺の解釈が指摘されております。

 

イカロスとダイダロスの話は有名ですが、違った角度から観賞できる本作は当日の背景や、ブリューゲルの印象をくみ取れる作品となっております。

 

現在は、ブリュッセルのヴァン・ブレン美術館にございますので、機会があれば観賞することをお勧めします。

 

それではまた。阿加井秀樹