近代美術の父「マネ」の足跡をたどる 阿加井秀樹
阿加井秀樹です。
みなさんこんにちは。
今回は、
フォリー・ベルジェールのバーで有名な「エドゥアール・マネ」
についてお話していきます。
パリ・ポナパルトで高級官僚の家庭に生まれたマネ。
ルーブル美術館へは頻繁に通っていたようで、17歳にはプロの画家として
本格的に活動し始めました。
18歳でトマ・クーチュールのもとで修業をし、約6年間に渡り歴代の巨匠による
美術作品を研究し、絵を描き続けます。
27歳で官展に初出品するが落選し、2年後に「スペインの歌手」、
「オーギュスト・マネ夫妻の肖像」で初入選を果たします。
1867年でパリ万博博覧会が行われた際、末期の江戸幕府、薩摩藩、佐賀藩などが
日本の工芸品美術品を出店したのですが、これが西洋画の画家たちに衝撃を与えました。
自由な平面構成に空間表現や浮世絵。
マネも日本美術に影響を受け、翌年の官展に出品した「エミール・ゾラの肖像」には
背景に日本の浮世絵版画や尾形光琳の屏風絵のような美術品らしきものが確認できます。
私、阿加井秀樹も好きなマネの代表作である
「フォリー・ベルジェールのバー」は1869年開業のミュージックホール
「フォリー・ベルジェール」の中にあるバーを
描いたものです。
翌年1883年に左足の手術が原因で51歳でこの世を去ったので、
人生最後に完成させた作品なのです。