美術鑑賞を嗜む生き方 阿加井秀樹

はじめまして、阿加井秀樹と申します。趣味は美術鑑賞です。いただいた美術品が私にとって声も出ないほどの感動を与えました。その感動を皆さんにも伝えたいそんな気持ちでこのブログを書き記してまいります。

エコール・ド・パリの中心的人物、シャガール 阿加井秀樹

阿加井秀樹です。

みなさんこんにちは。

 

今回は、マルク・ザロヴィッチ・シャガールを紹介します。


シャガールはロシア出身のユダヤ系フランス人で、
初期前衛芸術運動の代表的な画家であり、かつエコール・ド・パリの中心的な人物でもあります。

 

キュビスムフォーヴィズム表現主義シュルレアリスム象徴主義など
さまざまな前衛芸術スタイルと土着のユダヤ文化を融合した人物です。

 

シャガールは、一般的に「モダニズムの開拓者」と「主要なユダヤ人画家」の2つの美術評価がなされています。


美術批評家のロバート・ヒューズは、シャガールを「20世紀を代表するユダヤ人画家」と評し、


美術史家のミシェル・J・ルイズは、シャガールを「ヨーロッパ初期モダニストの最後の生存者」と評しています。

 

 

そんなシャガールの作品を紹介しましょう。

「私と村」

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絵の手前には帽子を被り緑色の顔をした男性がいて、
頬に搾乳されている子ヤギが描かれた大きなヤギを見つめています。
そして手前の男の黒い手の上で木らしき物体が動いています。

 

後方には、ロシア正教教会や家々があり、中央には黒服を着た鎌を持っている男の前で
逆さまの女性バイオリニストが描かれています。

 

この絵画の意義は、東ヨーロッパの異なる民話や文化、ロシア語、イディッシュ語
両方の様々な文化の統合にあるといいます。

 

原色でありながら、ソフトな色合いでの表現に、それぞれの文化の協調した統合が伺えます。