「アダムとイヴ」を10点以上残したルーカス・クラナッハ
阿加井秀樹です。みなさんこんにちは。
画家の中には同じテーマで何枚も絵を描く画家が多くいますが、「アダムとイヴ」の絵画を10点以上も残したのが、ルネサンス時代のドイツの画家であるルーカス・クラナッハです。
息子が同名の上にやはり画家であることから区別するために「ルーカス・クラナハ」、または「ルーカス・クラーナハ」とも表記されることがあります。
ルーカス・クラナッハはフリードリヒ3世に御用絵師として活躍したことから、多数の宗教絵を残していますが、中でも「アダムとイブ」を描いた作品は10点以上残されています。
「アダムとイブ」の描き方も様々で、イブがアダムに知恵の実であるリンゴを渡しているシーンのものもあれば、「エデンの園」のようにアダムとイブの誕生から、楽園を追放になるまでを一枚の絵の中で描いたものもあり、イブがアダムに知恵の実を手渡ししている瞬間のものをあれば、渡す前のものもあります。
クラナッハの描く女性は当時としては珍しく、腰が括れていて細身のところが特徴です。それがほかの画家の「アダムとイブ」と一線を画するところといえます。
宗教改革者マルティン・ルターとは同年代であり、さらに友人であったため、ルターとその家族の肖像画を多く残しています。
では、また。
阿加井秀樹