美術鑑賞を嗜む生き方 阿加井秀樹

はじめまして、阿加井秀樹と申します。趣味は美術鑑賞です。いただいた美術品が私にとって声も出ないほどの感動を与えました。その感動を皆さんにも伝えたいそんな気持ちでこのブログを書き記してまいります。

『アテナイの学堂』

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みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回は有名な画家についてお話していきたいと思います。

 

それはラファエロという画家です。

 

そんなラファエロの壁画の中でも、最も有名なのが「アテナイの学堂」、バチカン教皇庁にあります。

 

アテナイとは古代ギリシャの都市。

 

その都市の学堂で賢人たちが議論を交わしたり研究したりする姿が見事な調和をもって描かれています。

 

大多数の人数を一つの画面に無理なく収め、生き生きと描き出したラファエロの手法も見どころですが、注目すべきは画面中央にいる人物。

 

赤い服(プラトン)と青い服(ソクラテス)の男性が何かを語り合いながら歩いている姿が描かれていますが、その赤い服の男性はかのレオナルド・ダ・ヴィンチをモデルに描かれています。

 

そしてさらに画面手前で座って本を読む男性はヘラクレイトスに扮したミケランジェロ

 

ラファエロはこの二人の子供か孫のような年齢だったため、ライバルと言うよりは先輩として多大なる敬意を払っていました。

 

その敬意を込めて、古代ギリシャの賢人たちの姿を、偉大な先輩たちをモデルに描いたのです。

 

ちなみに、画面右にごく控えめに先輩たちから何かを学ぼうとする青年がいます。

 

その姿はラファエロ自身。

 

放蕩が過ぎて若死にしてしまったラファエロですが、芸術家として先輩たちを敬う気持ちは人一倍だったのです。

 

それではまた。

阿加井秀樹