「最後の審判」
みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
今回ご紹介する作品は巨匠ルーベンスの「最後の審判」という作品についてご紹介したいと思います。
この作品はルーベンスを代表する宗教画の一つに数えられており、この作品は死から復活して神と同位になったイエスによる人類の救済と断罪の審判をおこなう場面で、キリスト教義上、最も重要な教義のひとつである「最後の審判」を描いたものであるが、父なる神の威光によって輝かしい光を放ちつつ審判をおこなうイエスの在る至福の天上、大天使ミカエルに選定される人類の生死が激しい運動性によって表現された現世、死の底に在ってなお暗い影と苦痛が待ち受ける地獄を画家らしい繊細な筆を以って描いています。
この作品はドナウ河畔のノイブルグに建つイエズス会聖堂の主祭壇画としてえがかれたもので、天上のイエスによってもたらされる至福と救済の場面に重きを置いて描かれているが、この作品を描いた同年又は翌年に、ルーベンスは別の発注により断罪の場面を重要視した同主題を制作しているそうです。
またこの作品のサイズも見るものを圧倒するほどの大きさで幅は6mもの大きさを誇ります。
幾重にも重なった人間たちの欲が見て取れます。
イエスを除くほかの人間たちイエスを引き立てているように配置されているようにも感じます。
神と同位ということもあり、イエスから目が離せなくなりますね。
それではまた。
阿加井秀樹