フランシスコ・デ・ゴヤ
みなさんこんにちわ阿加井秀樹です。
フランシスコ・デ・ゴヤという芸術家のなかでは有名ですが、世間的にはマイナーな画家を今回ご紹介したいと思います。
ゴヤは、新古典主義リストにも入っているのですが、どちらかといえばロマン主義です。
ゴヤの若い頃はマドリードでタペストリーのカルトンを描いていましたが、その後、彼の写実的なスタイルが人気となり、宮廷画家に抜擢されて多くの肖像画を手がけました。
しかし、46歳の時に高熱のため聴覚を失い、さらに、スペイン独立戦争でその戦禍を目の当たりにしたゴヤの絵画は徐々に暗く変化していったようです。
とくに70歳を過ぎて購入した家の壁に描かれた「黒い絵」と呼ばれる14の壁画は、自分自身のために制作したものであり、極めて内省的な作品となっています。
有名な作品が「黒い絵」であり、奥深い絵画の表現はいろいろ考えさせられる作品です。
絵の意味はローマ神話に登場するサトゥルヌスが将来、自分の子に殺されるという予言に恐れを抱き、5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承をモチーフにして描かれているようです。
「黒い絵」については、ゴヤ自身はタイトルや説明を残していないため、何を描いたのかはっきりとしたことはわかりませんがませんが、見るものの不安感を掻き立てる不気味な作品です。
気になった方もいるでしょうが、あまりみないほうがいいかもしれません。
それではまた。阿加井秀樹