阿加井秀樹です。
みなさんこんにちは。
「芸術」と調べてみると
「表現者あるいは表現物と鑑賞者が相互に作用し合い精神的、感覚的
な変容を得ようとする活動」
とWikipediaには書いてありました。
表現者と鑑賞者がおり、そこに”何か”が作用することが芸術なのだそうです。
何かとは面白い、笑い、ドキドキ、感動などの事を指すのですが、
そう考えると芸術とは堅苦しいものじゃないと思いませんか?
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さて今回は、ホロフェルネスの首を切るユディトで有名な
「カラヴァッジョ」についてお話していきます。
暗くしたアトリエをロウソクの光を使って照らしながら描く手法がお気に入りだったそうで陰影がはっきりとわかりやすく出るこの技・画風は
と呼ばれるものでバロック後期やそのあとも引き継がれていきます。
そしてカラヴァッジョの魅力の一つに筆の正直さがあります。
病気中の自画像は顔色が悪いですし、
ヴァチカンに所蔵されている「十字架高架
」は依頼された教会から返品されてしまいました。
理由はイエスキリストをあまりにも死体らしく描いた為だそうです。
カラヴァッジョは見たままに自分の感性を信じて描いているので返品される理由がわからなかったでしょうね。
↑リュートを弾く若者
教会やパトロンからの依頼で画家が自由に描くことができない中、
カラヴァッジョの作品は非常に魅力的であると言えるでしょう。