美術鑑賞を嗜む生き方 阿加井秀樹

はじめまして、阿加井秀樹と申します。趣味は美術鑑賞です。いただいた美術品が私にとって声も出ないほどの感動を与えました。その感動を皆さんにも伝えたいそんな気持ちでこのブログを書き記してまいります。

独創的でミラクルな画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャー

阿加井秀樹です。

みなさんこんにちは。

 

平面の中の構造物が建築不可な無限回廊になっている作品や、幾何学的な騙し絵など、エッシャーは日本で最も知られている画家のひとりです。

 

エッシャーの作品は誰でも一度は作品を見たことがあるのではないでしょうか。

 

エッシャー幾何学的な作品を作ることから、数学が得意なのだろうと考える人も多いでしょう。

 

しかし実際にはエッシャーは数学が全く得意ではなく、成績不良で中等学校の2年生を2回やったといいます。

 

そんなエッシャーが数学的な要素を持った絵を描くようになったのは、アルハンブラ宮殿を訪問して幾何学模様を見て感銘を受け、兄のB.G.エッシャーの勧めで結晶学時報を読んだことが大きなターニングポイントになったといわれています。

 

アルハンブラ宮殿訪問後、エッシャーの作風は一変して繰り返し模様を描くようになり、さらには数学的な要素を帯びた「凸面と凹面」や「物見の塔」「円の極限IV」といった作品を、次々に生み出しています。

f:id:akai_hideki:20180724100207p:plain

「凸面と凹面」

f:id:akai_hideki:20180724100258p:plain

「物見の塔」

エッシャーの作品は前期と後期に分類され、その作風は大きく異なります。

 

前期が風景画中心であったのに対して、後期は数学、結晶学的な作品が中心であり、無限の追求が作品の中に現れています。

 

作品があまりに不可思議なことから、麻薬を吸いながら作品を見る若者が現れたり、作中の植物が大麻と疑われることもありましたが、これらは全くの事実無根です。

 

平面の中に不思議な空間を作り出したエッシャーは、日本では3Dアトラクションなど、テーマパークの施設などにも使われ、その名はまるでエッシャー自身が無限の存在というように、常どこかで使われています。

 

 

では、また。 阿加井秀樹