女性画家の地位を確立したベルト・モリゾ
阿加井秀樹です。みなさんこんにちは。
19世紀は男性画家が多いヨーロッパの時代背景の中で、最も有名な女性画家として知られているのがベルト・モリゾです。
女性ということで注目されることも多かったですが、作品もフェミニズムの観点から現代でも取り上げられることが多いです。女性画家ならではの優しさと穏やかさが魅力的で、同じ時代に活躍した男性画家の作風に明確な違いもあります。
ベルト・モリゾは上流階級の家庭に生まれました。当時の時代背景として上流階級の女性が画家になることは決して許されませんでした。しかしどうしても絵を描くことを諦めることができなかったベルト・モリゾは、当時フランスで活躍していたマネと出会うことで、自分が描きたいと思える作風が固まっていきます。
マネとの出会いで画家として歩み続けることを決心したベルト・モリゾは、彼の作品のモデルも務めるようになりました。彼が師匠で彼女が弟子という関係でしたが、お互いがそれぞれの良いところをリスペクトし合える素晴らしい関係だったと言われています。
女性ならではの視点から、当時のフランスで働く女性を描いた作品が多く、現代の女性にも活力と元気を与えるメッセージ性があります。
その代表作として知られている「食堂にて」はベルト・モリゾの代表作となっています。
昔も今も女性が働く姿は変わりません。昔の作品であっても女性なら共感できる部分はたくさんあります。
では、また。
阿加井秀樹