みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
来年の1月19日まで大阪市立美術館でルーブル美術館展が行われています。
今回はその美術館展にある作品について紹介していきたいと思います。
今回のルーブル展の表紙になっている作品はアントワーヌ=ジャン・グロの「アルコレ橋のボナパルト」という作品です。
この作品のモデルとなっている人物はナポレオン・ボナパルトです。
まずはじめにアントワーヌ=ジャン・グロについてお話していきます。
ジャン・グロはフランスの初期のロマン主義の画家です。ロマン主義は17世紀後半から18世紀初頭の芸術活動の事をさしています。
簡単に説明すると、情熱や反発心などの個人の感情を重視した表現です。ジャン・グロは実際に1796年にナポレオンとその奥さんに出会い、イタリア遠征総司令官のナポレオンの肖像画を描くことになります。
ナポレオンがイタリア遠征を成功させると“英雄の肖像画を描いた人”としてアクティブに活動します。ナポレオン失墜後も国王の正式な肖像画家に就任します。
「アルコレ橋のボナパルト」の見どころとして、アルコレ橋のボナパルトは軍旗をもって仲間を勇気づけ突撃をする直前を描いています。見どころは何といっても顔。
この時ナポレオンは27歳です。今から敵軍に突撃する様子が描かれています。なんと凛々しく、勇気に満ち溢れた顔でしょう。素早いタッチゆえ躍動感も感じられます。
それではまた。
阿加井秀樹