みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
今回もルーブル美術展の作品から取り上げてご紹介していきます。
ヴェロネーゼの美しきナーニという作品です。今回の美術館展の目玉ともいえる作品の一つです。
この作品は過去のルーブル展でも来たことはあるみたいですが、今回の来日で27年ぶりなのだそうです。
この作品の特徴としてはなんといってもまるで写真かのような繊細な描写と4Kかのような色彩の豊かさが特徴的だと思います。
この作品はヴェロネーゼが数多く残してきた肖像画の中でも最高傑作だともいわれています。この黒い背景とは対照的なブルーのドレスが女性の艶やかさを醸し出しています。
若干ぽっちゃり気味に見えますが、当時は太っている方がきれいで美しいとされていたのでこの作品をみた当時の人々はあまりに美人で卒倒したとかしないとか。
あとこの作品はしばしば神秘的な作品と表現されることがあります。その理由は彼女の表情にあります。この絵はどこから見ても目が合わないのだそうです。
落ち着いた感じに喜んでいるようにも見えるし、どこか恥ずかしがっているようにも見えます、はたまた寂しがっているのではないかという人もいます。
まさしく神秘的などこかモナ・リザのような謎があります。しかし、この作品のモデルが誰かはわかっていません。