「アウグストゥスの胸像」について
みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
今回はプリマポルタのアウグストゥスの胸像についてご紹介致します。
よく彫りの深い男性の顔を表すときに、「ギリシャ彫刻のような顔」と表現することがありますが、まさにその「ギリシャ彫刻のような整った顔立ち」がこの胸像です。
アウグストゥスは若く力強くも思慮深い顔をしています。アウグストゥスは初代ローマ皇帝であり、大叔父は共和政ローマ末期の終身独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルです。アウグストゥスは皇帝にふさわしく男前ですが、当時虚弱体質に悩んでいたと言われています。
体力の要る軍事関係は弟子に任せて、「疲れたら休む」というスタンスで無理をしない生活を送ったことで知られ、最終的には当時としては長生きで天寿を全うしたそうです。
アウグストゥスの胸像は、現在250体以上も残っているそうで、そのため各所で見ることができるのだそうです。
これほど数多くの象が残っているには理由があり、アウグストゥスは自らの威厳を帝国内に衆知させるために各地に像を設置させたということです。
最後に少し雑学ですが、「アウグストゥス」という名には「尊厳あるもの」という意味があり、「8月(August)」の語源にもなっている言葉です。
それではまた。
阿加井秀樹