みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
最近は、施設やイベント面で子どもを意識する美術館が増えてきました。そのため、子どもたちが美術館に行くことへのハードルも、少しずつ下がってきています。
とはいえ、訪れる頻度は決して多いとは言えないのが現状。せっかく足を運んだなら、アート作品に触れる貴重な機会を生かして、存分に楽しみ、たくさん学んでほしいですよね。
なぜ日本人は、アートにハードルの高さを感じてしまうのでしょうか。その原因のひとつとして考えられるのは、鑑賞の仕方に縛られていること。
作者、作品の時代背景、作風やテクニックに関する知識など、自分の感性ではなく、情報と知識の目を通して見てしまい、真面目になりすぎて、「楽しむ」という観点がどうしても抜け落ちてしまいがちなのです。
美術史家であり岡田美術館館長の小林忠氏いわく、「美術館はぶらぶら歩きで、いい加減に見るのがコツ!」これが子どもとの鑑賞にぴったりなのです。
たくさんの作品を全部真面目に見ていたら疲れてしまう。気に入ったものを集中して見ればそれでいいと。どんな展覧会でも肩の力を抜いて自由に、「自分で見つけて、感じて、考える」。
是非参考にしてみてください。
それではまた。
阿加井秀樹