みなさんこんにちは阿加井秀樹です。
今回ご紹介する作品は「トカゲに噛まれた少年」という作品についてご紹介致します。
「トカゲに噛まれた少年」とは、イタリアバロック式の画家であるカラバッジョによって描かれた絵画です。
この絵には2つのバージョンが存在し、1つはフローレンスのフォンダシオン・ロベルト・ロンギに、もう1つはロンドンのナショナルギャラリーに保管されています。
2つのバージョンの差異は、非常に小さいものに収まっており、2つのバージョンは、1594年から1596年までの間に描かれたとされています。
トカゲに噛まれた少年の中で描かれている少年のモデルについては、いくつかの説がありますが、有力なのはこの絵のモデルが、カラバッジョの友人であったマリオ・ミニティであるという説です。
絵の中に描かれている少年の縮れた黒髪や唇が、マリオをモデルにしたとされる他の作品「女占い師」や「果物籠を持った少年」に登場する少年に似ているそうです。
しかし、学者のミカエル・フライドは、トカゲに噛まれた少年のモデルは姿を変えたカラバッジョ自身だと主張しています。
絵の中の少年の伸びた右手と上にあげた左手が、画家がパレットをもって絵を描いている姿に似ているからだそうです。
それではまた。
阿加井秀樹