みなさんこんにちわ阿加井秀樹です。
突然ですが、みなさんは美術館に行くことがありますか?日々の忙しい生活で絵だけをみる時間ってなかなかないと思います。
そんなにひまじゃないよと怒られるかもしれないですが。
私にとって絵画をみることは、すごく深く人生にはかかせない趣味です。
「自分のものの見方」を持てる人こそが、結果を出せたり、幸せを手にしたりしているのではないでしょうか。
じっと動かない一枚の絵画を前にしてすら「自分なりの答え」をつくれない人が、激動する複雑な現実世界のなかで、果たしてなにかを生み出したりできるのでしょうか。
昔はみなさんそうじゃない人もいたはずです。
私もそうでした。今思い返せば、小学校の図画工作の時間は大好きな時間でした。
その時間は、自分の思い描いたアートをたくさんつくっていました。しかしながら、高学年になるにつれてだんだん個性がなくなるというか、みんなち違うものつくれば白い目で見られる恐怖に怯えて、気づいたら図画工作は好きではなくなっていった。
パブロピカソの有名な言葉で、「すべての子どもはアーティストである。問題なのは、どうすれば大人になったときにもアーティストのままでいられるかだ」という言葉があります。ピカソのいうとおり、私たちはもともと個性がある。
しかしながら、「アーティストのままでいられる大人」はほとんどいません。
さらに深刻なのは、私たちは「自分だけのものの見方・考え方」を喪失していることに気づいてすらいないということです。
話題の企画展で絵画を鑑賞した気分になり、高評価の店でおいしい料理を味わった気分になり、ネットニュースやSNSの投稿で世界を知った気分になり、LINEで人と会話した気分になり、仕事や日常でも何かを選択・決断した気分になっている。
しかし、そこに「自分なりの視点」は本当にあるでしょうか?いま、こうした危機感を背景として、大人の学びの世界でも「アート的なものの考え方」が見直されています。
みなさんも是非もっと絵画に触れてみてはいかがでしょうか。
それではまた。阿加井秀樹