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みなさんこんにちは。
阿加井秀樹です。
今回ご紹介する作品は「花瓶の花」です。
フランスの画家、オディロン・ルドンによって制作された作品でニューヨーク近代美術館に所蔵されています。
ルドンが描く花の絵はどれも息を飲むような美しさで、
中でもこの作品はカラフルで優雅な画風が印象的です。
花は繊細な形をしていて、明るい非現実的な光を放っているように見えます。
彼の願いは、自然を客観的ではなく不確実な夢のように転換することであったそうです。
ルドンはまた、次のように書いています。
「芸術は、あらゆるルールから解放され、自由に開花する花である。私はこのほとんど動物か何かのような花のイメージを好んでいる。それは自分自身を表している」
かっこいい言葉ですね。
青色の色彩もとても美しく花瓶の花のそれぞれの色を強調しているかのようにも見えます。
結果的にその青色が全体を引き締めているようにも見て取れます。
彼の作品はどれも独創性に優れており一度作品を見たら目を離せなくなるほどの魅力があります。
また、彼の描いた作品の中には日本と関わりの深い作品もあります。
例を挙げれば花瓶に描かれた模様が刀を構える若武者が描かれている作品もあります。ぜひ一度みてみてください。
それではまた。阿加井秀樹