阿加井秀樹が読み解く日本画と西洋画
みなさんこんにちわ
阿加井秀樹です。
みなさんは日本画と西洋絵画の違いは意識したことがありますか?
西洋の絵画ではルネサンス頃から写実絵画というものが流行り出しました。
写実とは対象物をそっくり本当に存在するかのように描くことです。
西洋文化には論理、美、調和という概念が存在します。
この要素を絵画に持ち込んだのが西洋美術です。
西洋美術では遠近法を使い遠近の対象の違いを描き分け、
絵画の中に現実に対象が存在するように描くことが尊重されました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はまさに写実を象徴する作品ですね。
一方日本絵画では日本人特有の情緒を心象風景として描きます。
心象風景とは現実に存在する風景ではなく、
心の中に存在する風景の事を指します。
情緒を表わす絵画なので、
そこに描かれる絵は人の心を癒すような静けさ、広がりがあります。
日本画と西洋絵画どちらも芸術作品になりますが、
人によっては日本画の良さを理解できない方がいます。
”リアルさ”を追及した西洋絵画は、
世にカメラが登場してから西洋絵画の表現方法が一新されたのはご存知でしょうか。
ただ見たものを写真のように表現するのは、”芸術”と呼べるのか。
たしかにそのような観点から絵を見てみると、
ピカソはなぜ有名な画家になったかなんとく理解できる気がします。
アンリ・マティスなどの作品でも、
豊富な色使いで絵を表現しています。
じっくり観察することで、
作品の素晴らしさを心で感じることができること自体が現代アートの真髄なのではないでしょうか。
それではまた。阿加井秀樹