美術鑑賞を嗜む生き方 阿加井秀樹

はじめまして、阿加井秀樹と申します。趣味は美術鑑賞です。いただいた美術品が私にとって声も出ないほどの感動を与えました。その感動を皆さんにも伝えたいそんな気持ちでこのブログを書き記してまいります。

孤高の画家ルドン 阿加井秀樹

阿加井秀樹です。

みなさんこんにちは。

今回はオディロン・ルドンを紹介します。

 

オディロンは、1840年4月20日、南フランスの大都市ボルドーで生まれました。
裕福な過程で生まれましたが、生後2日目にして里子に出されるといった親元を離れて暮らすことを強制された悲しい過去を持っています。

 

病弱で内向的な子供であった彼は子供の頃から絵を描き始めますが、
父親の意向もあって、建築家となるべくエコール・デ・ボザールの試験を受けます。
しかし合格することができず建築の道を諦めた過去を持ちます。

 

オディロンは印象派の世代を生きていますが、作風やテーマが大きく異なっています。
幻想の世界を描き続け、独自の道を歩んだ孤高の画家とされています。

 

オディロンは当時の生理学や科学が投げかけていた、
問題意識である不確かな夢や無意識の世界に踏み込んだ作品を多く発表していました。

 

わたしが魅せられた作品もこの世界のものでした。
モノクロの版画であることもあり、目玉や頭など絶望を感じる反面、言葉にできない何かをくすぐってくるそんな絵が多くあります。

 

「聖アントワーヌの誘惑」

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1888年に出版されたリトグラフ画集で、この絵には、「それから魚の体に人間の頭を持った奇妙なものが現れる」というタイトルがつけられています。

わたしは何かこの絵に魅せられ、ボールペンで毛を一本一本、時間をかけて模写した体験があります。

この版画を見たときに、とても印象的で美しいなと感じました。
それで気づいたら、ペンを走らせてました。

 


今年の2月に世界初の展覧会「ルドン―秘密の花園」が開幕されましたね。
日本で開催されるこういった展覧会が増えていくと嬉しいですね。

 

 

それでは、また。

阿加井秀樹