美術鑑賞を嗜む生き方 阿加井秀樹

はじめまして、阿加井秀樹と申します。趣味は美術鑑賞です。いただいた美術品が私にとって声も出ないほどの感動を与えました。その感動を皆さんにも伝えたいそんな気持ちでこのブログを書き記してまいります。

「林檎とオレンジ」

「セザンヌの林檎とオレンジ」の画像検索結果

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品はセザンヌの林檎とオレンジです。

 

ポール・セザンヌは、フランス画家で、当初はクロード・モネピエール=オーギュスト・ルノワールらとともに印象派のグループの一員として活動していたが、1880年代からグループを離れ、伝統的な絵画の約束事にとらわれない独自の絵画様式を探求しました。

 

ポスト印象派の画家として紹介されることが多く、キュビスムをはじめとする20世紀の美術に多大な影響を与えたことから、近代絵画の父と言われております。

 

林檎とオレンジは、一見ただの静物画でありながら、絵画の歴史を変えた作品のひとつです。

 

無造作に置かれ描かれたようにみえる林檎やオレンジは、ひとつの視点から描かれたものではなく、それぞれの対象物をもっともよく見える角度から描き、それを1枚の絵の中に収めるセザンヌ独自の技法が用いられています。

 

これは後にピカソらに大きな影響を与え、キュビズムへと繋がっていくとされています。

 

その才能からか、セザンヌ自ら、自分は早く生まれすぎた次の世代の人間かもしれないと語っており、同世代・次世代の画家に大きな影響を与えました。

 

絵画の歴史を変え、今なお存在感を失わない作品です。

 

それではまた。

阿加井秀樹

「夜のカフェテラス」

「夜のカフェテラス」の画像検索結果

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品はゴッホ夜のカフェテラスです。

フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホは、オランダポスト印象派画家です。

 

主要作品の多くは1886年以降のフランス居住時代、特にアルル時代とサン=レミでの療養時代に制作されました。

 

感情の率直な表現、大胆な色使いで知られ、ポスト印象派を代表する画家であり、フォーヴィスムドイツ表現主義など、20世紀の美術にも大きな影響を及ぼした画家です。

 

夜のカフェテラスは、星月夜と同じく夜を描いたゴッホの代表作です。

 

ひまわり、自画像とともにあまりにも有名な作品ですので見たことがある方も多いことでしょう。

 

こちらの作品は、南フランスのアルルにあるカフェを描いており、人が賑わっているのがわかります。

 

夜に黒を使用せず、ゴッホが夜そのものを描くことにはまっていた時代の作品で、このカフェは現在もカフェ・ファン・ゴッホとして現存しています。

 

37歳でピストル自殺したこと、ゴーギャンとの共同生活、耳を切り裂いた自画像、弟テオとの関係と死、生前に1枚しか絵が売れなかったことなど、作品のみならずその劇的な人生が、今なお多くの人を惹きつける芸術家となっています。

 

それではまた。

阿加井秀樹

「聖フランシスコ・ザビエルの奇蹟」

「聖フランシスコ・ザビエルの奇蹟」の画像検索結果

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回ご紹介する作品はルーベンスの大作といわれている「聖フランシスコ・ザビエルの奇蹟」という作品についてです。

この作品はイエズス会の依頼により「聖イグナティウス・デ・ロヨラの奇蹟とともに二聖人の聖列の前に制作されており、交代で主祭壇を飾ったこの作品は、イエズス会創始者であるイグナティウス・デ・ロヨラの片腕であり、父なる神に自身の実を捧げた最初のイエズス会士のひとりで、東アジアを中心にキリスト教を伝導した日本でもなじみ深い宣教師聖フランシスコ・ザビエルの伝記に記されるさまざまな奇跡的な所業を描いた作品で、ルーベンスの1610年代を代表する大作として数えられています。

画面右側上部に青年僧を一人従え、台座に立ち様々な奇蹟を起こしている聖フランシスコ・ザビエルの姿が配され、それと対応するかのように、画面内の到る箇所でそれらが示されています。

聖フランシスコ・ザビエルの上部では、天使らが舞い降りながら父なる神の威光によって異教の像が破壊され、異教の神殿に集う異教徒たちを駆逐しているほか、聖フランシスコ・ザビエルと対角線上にある画面左下部分では埋葬されようとする死人が蘇っています。

また聖フランシスコ・ザビエルの真下には盲人や足なき人、悪魔憑きなど治癒を求め集まっている様子です。

僅かに異国的風情や風俗を感じさせる本場面内の細部の描写は、聖フランシスコ・ザビエルが伝道した東洋の情景の表れであるものの、本来の東洋的風情とは異なり、幻想性や創造的描写が強く反映されています。

登場人物の質感に富んだ肉体表現や運動性、奇蹟を目撃し驚愕する民衆の劇的な場面描写などは、画家の優れた表現力を示す典型的な例のひとつです。

それではまた。

阿加井秀樹

「最後の審判」

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みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回ご紹介する作品は巨匠ルーベンスの「最後の審判」という作品についてご紹介したいと思います。

この作品はルーベンスを代表する宗教画の一つに数えられており、この作品は死から復活して神と同位になったイエスによる人類の救済と断罪の審判をおこなう場面で、キリスト教義上、最も重要な教義のひとつである「最後の審判」を描いたものであるが、父なる神の威光によって輝かしい光を放ちつつ審判をおこなうイエスの在る至福の天上、大天使ミカエルに選定される人類の生死が激しい運動性によって表現された現世、死の底に在ってなお暗い影と苦痛が待ち受ける地獄を画家らしい繊細な筆を以って描いています。

この作品はドナウ河畔のノイブルグに建つイエズス会聖堂の主祭壇画としてえがかれたもので、天上のイエスによってもたらされる至福と救済の場面に重きを置いて描かれているが、この作品を描いた同年又は翌年に、ルーベンスは別の発注により断罪の場面を重要視した同主題を制作しているそうです。

またこの作品のサイズも見るものを圧倒するほどの大きさで幅は6mもの大きさを誇ります。

幾重にも重なった人間たちの欲が見て取れます。

エスを除くほかの人間たちイエスを引き立てているように配置されているようにも感じます。

神と同位ということもあり、イエスから目が離せなくなりますね。

それではまた。

阿加井秀樹

「エウロパの略奪」

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みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回もレンブラント・ファン・レインの作品についてご紹介していきたいと思います。

彼は17世紀オランダ絵画黄金期に活躍した巨匠といわれており、スポットライトを当てたような強い光による明瞭な明暗対比が特徴的な画家です。

今回は数ある作品の中でも個人的に好きな作品である「エウロパの略奪」という作品をご紹介したいと思います。

この作品はギリシャ神話が題材とされており、明暗対比がどの作品よりもはっきりしていて引き込まれる作品です。

テーマとなっているエウロパの略奪というのは神であるゼウスが人間の美女エウロパに白い牛に化けて近づきエウロパが油断して背中に乗ったところを海に入っていき海原を渡り、クレタ島に連れ去るというシーンをテーマにしています。

その後ゼウスはエウロペに正体を明かすとそのまま関係を持つことになり、三人の子供を身に宿しました。

ほかの画家などもこの題材を使用した絵画を残していますが構図はどれも白い牛とエウロペが画角の半分を占めることが多い構図ですが、レンブラントは全体の半分にもみたない画角で連れ去られるシーンで叙情的に表現しています。

また、この明暗のはっきりとした対比が連れ去られるエウロパの悲劇を描き、一方でゼウスが化けた牛はまるで照明が当たっているかのような明るさがあり、一時的な幸福に浸っているかのような感じになっています。

それではまた。

阿加井秀樹

「眼鏡の行商人」

「眼鏡の行商人 レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン」の画像検索結果

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回ご紹介する作品はレンブラント・ハルメンソーン・ファン・レインの「眼鏡の行商人」という作品についてご紹介いたします。

この作品はレンブラントがまだ18歳の時の作品といわれており、ラストマンという画家に師事していたころとも言われています。

8番目の子として生まれたレンブラントは1613年にラテン語学校に入学し、7年後には飛び級ライデン大学へ進学。

翌年に画家を志して大学を退学し、歴史画家ヤーコプ・ファン・スヴァーネンブルフに弟子入りして三年間絵画について学びます。

更に18歳の時にピーテル・ラストマンに弟子入りし様々な技法を学びました。

レンブラントは自宅にアトリエを構え、製作にかかりました。同様にラストマンに師事していたヤン・リーフェンスとも知り合い、切磋琢磨しながら技術を向上させ、1628年には弟子を指導するまでになりました。

法研究に熱心であった彼は版画も手掛けるようになり、名声が世に広まってきました。

行商人の服がなんとも胡散臭い雰囲気を出しています。

商売の相手は二人の老人で一人はこの商人から購入したのだろうか老婆がなにかを話かける描写になっており、方やもう一人の老人は自分に合う眼鏡が欲しいと言っているかのような印象を持ちますが、行商人の悪代官のような風貌からふっかけられているようにも見て取れます。

それではまた。

阿加井秀樹

「サロメ」

「フランツ・フォン・シュトゥック サロメ」の画像検索結果

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回もフランツ・フォン・シュトゥックの作品についてご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介する作品は「サロメ」です。

この作品は1906年に描かれたとされており、この作品のテーマは、黒人の使いにより洗礼者ヨハネの切り首が献上されたことにより、喜びの舞を踊っているサロメとなっています。

この作品はシュトゥックの代表作ともされており、こちらのテーマも神話から来ています。

ほかの画家もこのサロメを題材にした絵画が多く残されていますが、シュトゥックのサロメはほかの作品とは変わった印象を受けます。

このテーマの詳しい背景として、サロメはへロディアの娘で義父の異母兄弟であるアンティバスの宴に招かれました。

屋敷の牢屋には洗礼者ヨハネがおり、へロディアとアンティバスが不倫関係にあったことを糾弾したことにより捕まっていました。

その宴の最中にサロメは喜びの舞を踊りました。

その踊りに大喜びをしたアンティバスは「お前の望むものを褒美にとらせよう」といいます。

サロメは間髪を入れずに「ヨハネの首を」と答えます。不倫を糾弾したヨハネを母へロディアは強く憎んでおり、サロメにそう言うように仕向けたのが原因とされています。

当然「聖人」とされているヨハネの首を報酬として願ったサロメは悪女として中世から近世まで多くの画家のテーマとして扱われました。

このテーマはとても興味深い作品ばかりです。

それではまた。

阿加井秀樹