愛を形にした天才・ルーベンスを見る 阿加井秀樹
阿加井秀樹です。
皆さんこんにちは。
有名な絵画や、彫刻は現代も様々な形で見かけることが多いのですが
例えばテレビコマーシャル、ドラマ、小説など。
「あの作品をモデルにしているな」と知識があると気づくことができるので
面白いですよ。
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さて今回ご紹介するのは聖母被昇天で有名な「ピーテル・パウル・ルーベンス」
についてです。
1577年にヨーロッパのフランドルで生まれた画家であり外交官であった
60年の生涯で神話やアレゴリー、肖像画などの多数の絵画を残しました。
有名な作品である「聖母被昇天」は、聖母マリア様の魂が肉体と共に
天使に持っていかれている様子を描いた宗教画です。
こちらは、フランダースの犬の最終回で「キリスト降架」とともにネロと
パトラッシュが天に召されていくシーンで登場します。
作品を観ればなんとなくでも納得がいくはずです。
さらに「聖母被昇天」には、ルーベンスの亡くなった妻の顔も描かれているのですが
どれだかわかりますか?
空になった墓の前には赤色服を着た女性が描かれています。
この作品の完成後に亡くなった最初の妻、イザベラです。
妻の急死により完成作品の上に書き加えたものだそうです。
ルーベンスはほかにも妻・イザベラの肖像画を何点か残しています。
それではまた。
阿加井秀樹