みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
今回は私、阿加井秀樹も好きな画家の一人ミレーの作品についてお話していきたいと思います。
なぜ私がミレーの作品が好きなのか。
それはミレーの美しすぎるタッチ、また、このころの美術は写実主義が主流となっていて、対象を抽象化、歪曲化、様式化、理想化せずに客観的な描写を理念としています。
まるで写真をそのまま絵に写したかのような。それであって写真よりもより温かみを感じる作品が多くあります。
そして当時の人々の暮らしがリアルに表現されています。労働者などの下層階級の生活や日常を世界の現実と捉えているのがわかります。
ではミレーの作品の中でも好きな「晩鐘」をご紹介します。
この作品は1855年-1857年ころの作品と言われています。
馬鈴薯畑で農作業をする夫婦が協会から聞こえる夕刻の鐘に合わせて祈りをささげている作品です。
なんといってもこの夕刻を表現する色彩が他の作品を圧倒しています。
日の傾きに合わせるような影の表現方法も素敵で眺め続けているとすぐそばでそれで3Dで起きているのかのような錯覚もするほどです。
当時からも宗教というのは人々の生活に深くあり、切っても切り離せないものだったことがわかります。どこか哀愁すらも感じさせるこの一枚は特別な一枚です。
それではまた。
阿加井秀樹