~色彩で「幸福」を描く巨匠ルノワール~ 阿加井秀樹
阿加井秀樹です。
みなさんこんにちは。
今回は、
ムーラン・ド・ラ・ギャレットで有名な
「ピエール=オーギュスト・ルノワール」についてお話していきます。
ルノワールはクロード・モネとともに19世紀の印象派を代表する画家でした。
色彩の美しさや表現力の豊かさは共通するものがありますが、
モネと違う点は、恵まれた穏やかな人生を送ったことです。
また、モネは自然を愛し風景画を描き続けましたが、
ルノワールは人間を愛し、人物画を描き続けました。
苦労や悲しみなど暗いものではなく、陽気で明るく幸せを感じる作品が多いのは
ルノワールの穏やかでフレンドリーな性格からなのでしょう。
師であったシャルル・グレールに
「君は自分を楽しませるだけの為に絵を描いているようだね」
と皮肉交じりに言われたところ
「もちろん。楽しくないなら絵なんて描いていません。」
と言ったのは有名ですね。
その言葉通り、絵を愛したルノワールは生涯で描いた作品は4000点にも上ります。
代表作である「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」は
横幅175㎝もある大きなキャンバスにカフェに集まる大勢の人を描いています。
これは実在したモンマルトルの野外ダンスカフェ「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」で
人々も実際のルノワールの友人たちだそうです。
その場の楽しさが伝わってくる素敵な作品です。