美術鑑賞を嗜む生き方 阿加井秀樹

はじめまして、阿加井秀樹と申します。趣味は美術鑑賞です。いただいた美術品が私にとって声も出ないほどの感動を与えました。その感動を皆さんにも伝えたいそんな気持ちでこのブログを書き記してまいります。

2019-01-01から1年間の記事一覧

美術館の楽しみ方!いい加減が良い?

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 最近は、施設やイベント面で子どもを意識する美術館が増えてきました。そのため、子どもたちが美術館に行くことへのハードルも、少しずつ下がってきています。 とはいえ、訪れる頻度は決して多いとは言えないのが現状…

ノートルダム大聖堂の大火災について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 先月15日、フランスのパリにあるノートルダム大聖堂が大きな火災に見舞われましたね…。フランス人を中心とする多くの人が悲しみに暮れました。 火災が鎮火したのは火災発生からおよそ15時間後。外壁は石でできているた…

「茶の湯の美術展」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 近鉄グループの文化事業である大和文華館にて、「茶の湯の美術展」が開催されています。絵画・書跡・工芸の名品が集う展覧会で、美術品の鑑賞や創造と深く結びついた茶の湯の世界に触れることができます。 喫茶は禅寺…

「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」開催中

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 中世の水墨画から現代のヘタウマ漫画まで日本人の「へそまがり」な感性が生んだ絵画を紹介する展覧会「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」が現在、府中市美術館にて開催されています。 同館では毎年この時期に…

大阪で開催中!「フェルメール展」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 現在大阪で開催されている「フェルメール展」はご存じでしょうか。 特徴的な光の表現で知られ、「光の魔術師」と呼ばれることもあるヨハネス・フェルメールは世界的にも人気の17世紀オランダの画家です。短命で寡作で…

ミレー作品「羊飼いの少女」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 さて連続してミレーの作品を取り上げてきましたが、ミレーの三大作品の一つをまだ紹介しきれていないので今回は残った三大作品の一つをご紹介致します。 その作品は羊飼いの少女という作品です。この作品は1864年の作…

「落穂ひろい」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 ミレー繋がりで今回もミレーの作品についてご紹介していきます。 今回は以前も軽く触れました落穂ひろいという作品についてです。 私、阿加井秀樹の中でも5本の指に入るほど好きな作品の一つです。 落穂拾いといのは収…

ミレー作品「晩鐘」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回は私、阿加井秀樹も好きな画家の一人ミレーの作品についてお話していきたいと思います。 なぜ私がミレーの作品が好きなのか。 それはミレーの美しすぎるタッチ、また、このころの美術は写実主義が主流となっていて…

「エジプトへの逃避途上の休息」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回ご紹介させていただく作品は先日のブログでも少し触れたカラヴァッジョの作品「エジプトへの逃避途上の休息」についてご紹介します。 この作品はバロック美術らしいテイストを多く含んだ作品でもあります。 またこ…

「ベルシャザルの酒宴」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回ご紹介する作品はアムステルダム時代初期のレンブラントの代表的な宗教画作品のひとつ「ベルシャザルの酒宴」です。 この作品の主題は、旧約聖書ダニエル記の第5章に記されている、バビロニアの王ベルシャザルが父…

「着衣のマハ」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はこのブログでも何回かご紹介させていただいている画家のフランシスコ・デ・ゴヤが手掛けた「着衣のマハ」という作品についてご紹介していきます。 この作品の特徴は主人公ともなっているマハの表情かと思います…

ポール・ゴーギャン作品「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はポール・ゴーギャンの絵画「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」をご紹介したいと思います。 ゴーギャンは、1888年末にゴッホとの共同生活を終え、その後タヒチに渡りましたが、貧困や…

「自画像」のいろいろ

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回は美術品でも多く存在する「自画像」についてご紹介したいと思います。 自画像は、作者自らを対象とした肖像で、普通は絵画の形式であることが多いのですが、中には自らを刻んだ彫刻や自らを写した写真など他の手…

「土着の神タラーブへの供物」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 何年か前に東京都美術館で開催された「大英博物館展-100のモノが語る世界の歴史」に足を運びました。ロンドンの観光名所、世界最大級の博物館でもある大英博物館は、世界中のあらゆる地域と時代を網羅した700万点を越…

レオナルド・ダ・ヴィンチ代表作「最後の晩餐」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「最後の晩餐」についてご紹介していきたいと思います。 この作品は、キリスト教の聖書に登場するイエス・キリストの最後の晩餐を描いた作品です。「このなかに私を裏切る者が…

「アウグストゥスの胸像」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はプリマポルタのアウグストゥスの胸像についてご紹介致します。 よく彫りの深い男性の顔を表すときに、「ギリシャ彫刻のような顔」と表現することがありますが、まさにその「ギリシャ彫刻のような整った顔立ち」…

アメデオ・モディリアーニ作品「ポール・アレクサンドル博士」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はアメデオ・モディリアーニの「ポール・アレクサンドル博士」について書いていきます。 イタリアのリヴォルノに生まれたモディリアーニは、1906年1月に絵を描くためにパリに出ました。その翌年の11月に、本作のモ…

ヨハネス・フェルメール作品「娼婦」

みなさんこんにちは阿加井秀樹です。 ヨハネス・フェルメールの「娼婦」という作品をご存知でしょうか? ヨハネスは17世紀オランダ絵画黄金期において多数の名画を残してきました。 その中で、「娼婦(取り持ち女)」という作品は、重要な基準作のひとつとな…

カラヴァッジョ作品「女占い師」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 さて、連続してカラヴァッジョの作品を紹介してきましたが、先日のブログの中で最後に「女占い師」という作品を少し触れましたが、今回はその「女占い師」という作品についてみなさんにご紹介していきたいと思います。…

「トランプ詐欺師」について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回もカラヴァッジョの作品から一つご紹介していきたいと思います。 今回ご紹介する作品は「トランプ詐欺師」というタイトルの絵画です。 この作品は1594年頃に描かれた絵画で、原作の他にもいくつか複製を残した可能…

『リュートを弾く若者』について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回みなさんに紹介する絵画はあまり馴染みのない作品ですが、とても繊細で見ているものを魅了する私、阿加井秀樹も好きな作品の一つです。 彼の名前はカラヴァッジョと言います。カラヴァッジョと聞くと一度聞いたこ…

高額絵画について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回は少し嗜好を変えて美術関係にまつわるニュースをご紹介致します。 ZOZOの前澤友作社長が1.1億ドル(約124億円)でバスキアの現代アートを購入したり、アブダビの王族が4.5億ドル(約507億円)でレオナルド・ダ・…

重要文化財『竹梅図屏風』について

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 前回は尾形光琳の作品をご紹介致しましたが、今回も国宝レベルの作品をご紹介致します。尾形光琳が手がけた屏風絵の傑作のひとつ、重要文化財『竹梅図屏風』についてです。 竹梅図屏風は宋代より始まる中国文人画で好…

尾形光琳作品、国宝「燕子花図屏風」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回ご紹介する作品は尾形光琳の燕子花図屏風です。この作品は尾形光琳が40代前半頃に手掛けたとされる国宝です。 燕子花図屏風は平安時代に成立した、最も著名な日本の歌物語のひとつ伊勢物語の第九段「八橋」の場面…

「アテナイの学堂」を考察

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はルネッサンス期の中でも最も有名な作品と言っても過言ではない、ラファエロのアテナイの学堂についてお話していきます。 この作品は作者を含む偉人のオールスターが集結している作品です。 今回のブログではまず…

レオナルド・ダヴィンチ作品『洗礼者ヨハネ』

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回は私、阿加井秀樹もとても好きな画家の一人でルネッサンス芸術の第一人者のレオナルドダヴィンチの『洗礼者ヨハネ』についてお話していきたいと思います。 この作品はダヴィンチが生前手元に残した作品としても有…

風神雷神図屏風

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回は少し嗜好を変えて日本画に分別される屏風絵について紹介していきたいと思います。屏風絵は国宝に位置付けれられております。今回は『風神雷神図屏風』という作品についてです。 本作は、金箔が一面に貼られる屏…

サンドロ・ボッティチェリ作品「柘榴の聖母」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はイタリア、ルネサンスの画家サンドロ・ボッティチェリの絵画であるトンドとよばれる円形の板にテンペラで描かれた作品の柘榴の聖母を紹介していきます。 なぜ、ざくろなのか気になった人は多くいるのではないで…

ジョヴァンニ・ベッリーニ作「サン・ジョゼッペ祭壇画」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はジョヴァンニ・ベッリーニという画家の「サン・ジョゼッペ祭壇画」という作品についてみていこうと思います。 この作品は1487年に完成しました。ヴェネツィア派の大きな作品的特徴ともなった、極めて縦長に伸び…

ルノワール作品『ぶらんこ』

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。 今回はわたくし、阿加井秀樹も好きな画家である巨匠ルノワールの作品について紹介していきます。 今回ご紹介する作品は『ぶらんこ』です。 画家随一の代表作『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』と同時期に描かれ…